取適法の実務対応チェックリスト—発注書式・保存・支払・価格協議の運用ルール

取適法の実務対応チェックリスト—発注書式・保存・支払・価格協議の運用ルール
シリーズ2回目は「実務」です。委託側の4義務と11禁止に対応した発注明示テンプレ、支払条件の見直し、価格協議プロセス、2年保存の運用を、すぐ使える形で整えます。
委託側「4つの義務」をフォーマット化
- 明示義務:発注内容(給付・代金・支払期日・支払方法)を書面またはメール等で明示。
- 作成・保存:取引記録を書面または電磁的記録で2年保存。
- 支払期日:受領から60日以内かつできる限り短い期間で設定。
- 遅延利息:遅延や減額時は年14.6%。
発注明示テンプレ(コピー可)
件名:発注明細(案件名/発注日/検収予定日) 本文: ① 給付内容: ② 代金額(内訳): ③ 支払期日:受領日から○○日以内 ④ 支払方法:振込(手形不可) ⑤ 検収方法: ⑥ 再委託の取扱い: ⑦ 知的財産の帰属: ⑧ 問い合わせ窓口: 添付:発注書PDF/条件合意メールスレッド
支払条件の見直し(手形禁止・60日内・遅延利息)
ポイントは手形の全面禁止、受領後60日以内の支払、遅延時年14.6%の利息。電子記録債権や一括決済方式も、期日までに満額を得られない形は不可です。
社内チェックリスト
- [ ] 支払方法から手形を撤廃
- [ ] 期日=受領から60日以内で統一
- [ ] 遅延時14.6%を契約条項に明記
- [ ] 一括決済・電子債権の満額・期日充足性を審査
価格協議プロセスの整備(記録テンプレ付)
新禁止「協議に応じない一方的な代金決定」に該当しないために、協議記録を必ず残します。
価格協議メモ(テンプレ)
協議申出日/対応者: 相手からの根拠(原材料・人件費・インフレ要因 等): 自社の回答期限・根拠: 合意/再協議/不合意: 結果通知(メール)・保管先:
2年保存の実務運用
- 保存対象:発注明示、契約・注文書、検収記録、支払記録、価格協議ログ。
- 保存先:DMS/共有ドライブ(案件ID紐づけ)、メールスレッドのPDF化。
監査対応を見据え、案件単位のフォルダ構成と命名ルール(案件ID_YYYYMMDD_文書種別.pdf)を統一しましょう。
まとめ(拡散向け要約)
- 手形は不可、60日内支払、14.6%遅延利息は必須ライン。
- 「協議に応じない一方的決定」はNG。協議ログを残す。
- 明示→検収→支払→保存までを標準化テンプレで回す。
FAQ
Q1. 電子記録債権なら安全?
スキームにより不可のケースがあります。期日までに満額を得られるかで要件照合を。
Q2. 60日を少し超えた慣行が残っている…
是正が必要です。サイト短縮の方針に合わせ、規程と運用を早急に見直しましょう。
Q3. 協議は口頭中心だが?
記録が重要。メール要約・議事メモを必ず作成・保存してください。
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