POSを上げたら何が変わる?50人製造・30人ITのケース

POSを上げたら何が変わる?50人製造・30人ITのケース
実名は出せませんが、中小規模で起きやすい課題と解決の型を事例で再現します。
POS(知覚された組織的支援)を高めると、同じ福利厚生でも利用率・相談件数・定着がどう変わるのかを、3ヶ月のスプリントで確認します。
はじめに
ポイントは「POS=支援の実感」を上げる設計です。
上司のふるまい、公正運用、使いやすい導線を押さえれば、コストを大きくかけなくても動きます。
事例A:製造業(従業員50名、2拠点)
課題:ストレスチェック高ストレス者が増加。有休取得率が低迷。
施策(POSを上げる3点セット)
- 上司1on1で「利用障害」ヒアリング(時間・手続・費用)
- 健康アプリを夜勤シフト対応のものに入替
- 食事補助×睡眠セミナーを組合せて実行
3ヶ月後の変化(例)
有休取得率
+8pt
+8pt
施策アクティブ率
22% → 41%
22% → 41%
ヒヤリ報告
減少傾向
減少傾向
POSスコア
+0.4pt(5段階)
+0.4pt(5段階)
事例B:ITサービス(従業員30名、フルリモート中心)
課題:リモートで孤立。制度はあるが“使うきっかけ”がない。
施策(POSを上げる3点セット)
- ウェルビーイング・スプリント(4週):睡眠・運動など自己選択目標
- ピアボーナスに「支え合い」タグを追加(マイクロ承認)
- 申請をSlack 3クリックで完了できるよう自動化
3ヶ月後の変化(例)
制度利用者比率
28% → 52%
28% → 52%
相談件数(EAP)
増加
増加
離職意向
低下
低下
POSスコア
+0.5pt(5段階)
+0.5pt(5段階)
横展開チェックリスト(自社適用のための型)
- 測定:POSミニサーベイ(5問)——上司支援/公正感/使いやすさ/自律性/関係性
- KPI設計:利用率 → 行動KPI(睡眠改善率・相談完了率) → 成果KPI(欠勤・定着)
- 障害除去:時間(就業内OK)/手続(3クリック)/費用(会社負担上限の明確化)
まとめ/FAQ
要点:使いやすさ × 上司支援 × 選べる設計でPOSが上がり、行動が増える。数値は変化率で追う(3ヶ月単位)。
FAQ
Q. 小規模でもEAPは必要?
A. 外部窓口は匿名性と即応性の価値が高く、組織規模に関わらず有効です。共同購買や低額プランから始めましょう。
Q. 夜勤ありの現場では何が効く?
A. 睡眠×食の組合せ(シフト対応アプリ+軽食・食事補助)。開催時間も現場側に合わせます。
Q. 費用はどのくらい見ればいい?
A. 1人/月数百円〜でも導線最適化(3クリック化・上司スクリプト)と並走すれば十分効果を狙えます。
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