通信費の正体:回線・プラン・端末・運用・リスクの5階層モデル

通信費の正体:回線・プラン・端末・運用・リスクの5階層モデル
はじめに
「安いプランに変える」で終わらない見直しには、費用発生の構造とリスクの基本を押さえることが近道です。
本日は、意思決定の土台となる用語と考え方を整理します。
目次
- 通信費の5階層モデル
- セキュリティ費用の基本カテゴリ
- “混在”をほどく名義とポリシー
本文
通信費の5階層モデル
- 回線:固定(FTTH/ケーブル/無線固定)/モバイル(MNO/MVNO)。
- プラン:データ量、音声、固定IP、SLA、帯域保証。
- 端末・機器:スマホ、ルータ、UTM、Wi-Fi AP、スイッチ。
- 運用:MDM、監視、保守、設定変更、更新管理。
- リスク対応:EDR/AV、脆弱性管理、バックアップ、保険、教育。
セキュリティ費用の基本カテゴリ
- 予防:端末暗号化、MDM、パッチ、メール対策、ゼロトラスト基盤。
- 検知:EDR/監視、ログ収集、アラート運用。
- 復旧:バックアップ(3-2-1原則)、BCP訓練、保険。
- 人的対策:フィッシング訓練、ポリシー教育、権限設計。
統計インサイト(2024–2025最新)
- クラウド利用:企業の約8割。
- テレワーク:企業導入は約5割(令和5年)。雇用者ベースの制度導入20.9%(令和6年度)。
- 基礎対策:OS更新73.0%、AV定義更新71.4%。
- 組織面の弱さ:教育未実施63.6%、緊急時体制やルール整備は3~4割台。
- 脅威動向:ランサム被害+37%、不正送金86.9億円/4,369件(2024年)。
“混在”をほどく名義とポリシー
- 名義ルール:業務利用は法人名義へ(責任分界・証跡・会計の一貫性)。
- BYOD方針:許容するならMDM必須/業務データ分離・遠隔ワイプに同意。
- ネットワーク分離:来客Wi-Fi、私物端末、業務機器をSSID/VLANで分離。
5) まとめ
要約:費用は“構造”で管理、リスクは“機能”で配分。次回は実際の成功・失敗事例を通じて判断基準を具体化します。
FAQ
- 最小構成のセキュリティは? → MDM+ウイルス対策+多要素認証+自動バックアップ。
- 固定回線は早いほど良い? → 重要なのは安定性とSLA、冗長性。業務要件で決めます。
- MVNOは業務に不向き? → 要件次第。SLAやサポート体制を確認しましょう。
📩 あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスが欲しい方は、LINEで相談するから気軽にご相談ください。