POSで効く福利厚生へ:30-60-90日ロードマップ完全版

POSで効く福利厚生へ:30-60-90日ロードマップ完全版

ここまでの学びを3ヶ月の実装計画に落とし込みます。
焦点は、測定→実験→定着の型でPOS(知覚された組織的支援)を高め、制度の“効き目”を出すことです。


はじめに

3ヶ月で全てを完璧にするのではなく、最小構成で回しながら学ぶのがポイントです。
先行KPI(POSスコア・アクティブ率・相談完了率)を月次で見て、次の一手を素早く調整します。


30日:測定と優先順位決定

  • 測定:POSミニサーベイ(5問)+活力・利用障害(自由記述は個人特定に配慮)。
  • 選定:予算枠を確定し、優先3施策(食・時間・相談)を決定。
  • 準備:上司向け1on1スクリプト配布、ワークフローを申請3クリック化、社内FAQを整備。

60日:小さく試す(スプリント)

  • 運用:4週間スプリント。部門別に1施策ずつ試行(例:睡眠×食、EAP周知、インターバル運用)。
  • KPI:アクティブ率・相談完了率・有休取得・短期POS変化(5段階)。
  • 壁レビュー:時間/手続/情報の不足を棚卸しし、翌月の改善案へ反映。

90日:定着と公開(カイゼン会議)

  • 成果発表:部署別に“効いた点/効かなかった点/次の仮説”を共有。
  • ルール化:運用の公正さルールを記事にして社内ポータルに固定。
  • 次期計画:先行KPI・遅行KPIと予算を確定、次の3ヶ月の重点テーマを選定。

チェックリスト

  • [ ] 施策の目的→KPI→測定方法の三点セットを作った
  • [ ] 上司1on1で「今月の利用障害は?」を定型質問にした
  • [ ] 申請導線を3クリック化し、FAQを社内ポータルに掲示した
  • [ ] 施策の選定理由と配分ルールを公開(公正の可視化)した
  • [ ] 先行KPI(POS/アクティブ/相談完了)を月次、遅行KPI(欠勤/離職)を四半期で監視している

まとめ・要約/FAQ/CTA

要点:POSは“感じ方の設計”。上司×公正×資源で行動が変わる。まず3ヶ月、小さく試して数字で学ぶのが成功への近道です。


FAQ

Q. 測定頻度は?

A. 四半期ごとにPOSミニサーベイ、主要KPIは月次で確認します。

Q. 他社比較は必要?

A. 自社の変化率を重視し、可能なら業界平均と照合します。

Q. 現場が忙しく動けない

A. 就業時間内の“はじめの一歩”体験(10分運動、申請自動化)を設計し、上司が障害除去を担います。

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