Day5|2025年4月の雇用確保義務化に最短で対応する:今日からの優先順位チェック

2025年4月の雇用確保義務化に最短で対応する:今日からの優先順位チェック

Day5:総まとめ|「何から手を付けるか」最短ルートと、相談が増える導線づくり

はじめに

最後は、迷わないための「優先順位」を決めます。

制度の話は不安を増やしがちですが、やることを順番に並べると急に現実になります。

このDay5のゴール:「今日から何をすればいいか」を、30分/今週/今月に分けて動ける状態にすること。

目次

本文

1) 今日やること(30分)

最短ルートの第一歩は、「制度を理解する」より先に、自社の現状を確認することです。

30分チェックまずはここだけ

  • 就業規則・再雇用規程を開く(最新版か確認)
  • 「65歳までの雇用確保措置(定年廃止/定年引上げ/継続雇用)」が、どれで書かれているか確認する
  • 継続雇用の場合、「希望者全員」と明記されているか確認する

ここでつまずく会社が多いです:
「運用しているつもり」でも、文章(規程)が古いままだと、いざという時に説明できず揉めます。まずは“書いてあること”を最新にします。

2) 今週やること(3時間)

今週は「現場が回る形」を作るための下準備です。難しい資料は不要で、A4 1枚のメモで十分です。

把握対象者と時期

  • 今後3年で「60歳になる人/65歳になる人」を一覧化
  • 部署・職種・主な業務を一言添える
  • 面談の担当者(誰が聞くか)を決める

設計役割の切り分け

  • 現場で後回しになりがちな仕事を3つ書き出す
  • 「教える/守る/つなぐ」に当てはめる
  • 週何時間あれば回るか、ざっくり決める

今週の面談で聞く質問(そのまま使える)

  • 「65歳まで働く希望はありますか?」
  • 「週何日・何時間なら現実的ですか?」
  • 「体力的に避けたい作業はありますか?」
  • 「得意で任せてほしい役割は何ですか?」

コツ:この段階で“条件提示”までやらないこと。
まずは「希望」と「役割の方向性」を集めるだけでOKです。

3) 今月やること(半日〜)

今月は「会社としての方針」を確定させます。ここでやるべきは、制度(選択肢)と運用(役割・処遇・面談)をセットにすることです。

今月のToDo半日〜でまとめる

  • 「定年廃止/定年65へ/希望者全員の継続雇用」のどれで対応するか決める
  • 継続雇用の場合は、役割と働き方の型(面談)をセットにする
  • 処遇は「役割×日数」で説明できるように整理する
  • 就業規則・再雇用規程の修正案を作る(必要なら行政や専門家に相談)

よくある失敗(避けたいポイント)

  • 文章(規程)だけ直して、現場の運用が決まっていない
  • 処遇(賃金)だけ決めて、役割が決まっていない
  • 面談の型がなく、毎回その場しのぎになる

成功の型:
①役割 → ②働き方 → ③処遇 → ④規程 → ⑤面談で回す
この順番にすると、揉めにくく、現場も止まりません。

4) 個人(働く側)がやること

働く側にとって大切なのは、「会社が決めるのを待つ」ではなく、自分の希望を言語化することです。

個人の準備これだけでOK

  • 会社の規程(就業規則・再雇用規程)で、自分にどんな選択肢があるか確認する
  • 希望する働き方(週何日・時間帯・できる業務)を整理する
  • 「残る価値」を1つ作る(教える/守る/つなぐ)

「残るか辞めるか」ではなく、「残るなら、どの形が続けられるか」。この視点があると、話し合いが前に進みます。

5) 相談につながる“聞き方”の型(経営者・担当者向け)

社員にこう聞けると、制度は“押し付け”ではなく“設計”に変わります。結果として、相談も自然に増えます。

聞き方の型この順番がポイント

  1. 現実確認:「65歳まで働くなら、週何日・どの時間帯が現実的ですか?」
  2. 制約確認:「体力的に避けたい作業はありますか?」
  3. 強み確認:「逆に、得意で任せてほしい役割はありますか?」
  4. 価値の言語化:「若手に残したいコツ(注意点)は何ですか?」

この聞き方が効く理由(シンプルに)

  • 本人は「無理なく続けられる形」を話せるので、不安が減る
  • 会社は「役割」を作りやすくなるので、現場が回る
  • 若手との摩擦が減り、引き継ぎが進む

最後に一言:
「条件の話」だけだと揉めます。
「役割の話」を先にすると、相談が増えて、制度が回り始めます。

まとめ

焦るほど遠回りになるので、規程の確認 → 対象者の見える化 → 役割設計 → 規程修正の順で進めてください。

ここまで整うと、2025年4月以降の対応は「怖いもの」ではなく、「会社の未来設計」に変わります。

要約

  • 今日(30分):規程の確認。「希望者全員」が明記されているかを見る
  • 今週(3時間):対象者と時期の一覧化、役割の切り分け、希望のヒアリング
  • 今月(半日〜):選択肢を決め、運用(役割・処遇・面談)と規程をセットで整える
  • 個人:希望の言語化と「残る価値」を1つ作る
  • 相談が増える鍵は「聞き方の順番」:現実→制約→強み→価値

FAQ

Q1. “義務化”に違反するとどうなりますか?

A. まずは「規程が現状に合っているか」を確認し、必要なら行政や専門家に相談して整えるのが安全です。焦って自己判断すると、現場の運用で揉めやすくなります。

Q2. この記事の内容はどこで確認できますか?

A. 厚生労働省の「高年齢者雇用確保措置(経過措置の終了)」の案内を確認すると、選択肢(定年廃止/定年引上げ/継続雇用)や注意点が整理されています。

Q3. 従業員が少ない会社でも同じ考え方でいい?

A. はい。人数が少ないほど「役割を切り分ける」発想が効きます。教育・品質・引き継ぎの小さな役割から作ると、無理なく回ります。

📩 あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスが欲しい方は、LINEで相談するから気軽にご相談ください。