つまずきやすい「控除」と「副業」を、やさしく整理

つまずきやすい「控除」と「副業」を、やさしく整理

はじめに

確定申告で一番多いのが、「結局これ、申告いる?いらない?」問題です。
今日は控除(得する話)副業(見落としやすい話)を、やさしくまとめます。

ポイントは、細かい数字の前に「自分が当てはまるかどうか」を早く判断できること。
ここが整理できると、手が止まりにくくなります。

ふるさと納税:ワンストップでも“申告が必要になる”ケース

ふるさと納税は「ワンストップ特例が使えたら確定申告はいらない」と聞いたことがあるかもしれません。
これは基本的にその通りです。

基本ワンストップ特例が使える条件なら、原則として確定申告は不要です。

注意ただし、条件から外れた場合などは、確定申告が必要になります。

こんなときは要注意です:
・ワンストップの条件を満たさなくなった(例:申告が必要な理由が別に出てきた)
・手続きの不備があって特例が適用されない可能性がある
など

※自分が当てはまるか迷うときは、「確定申告が必要になった時点で、ふるさと納税も一緒に整理する」と覚えておくと安全です。

医療費控除:領収書はどうする?

医療費控除は、「病院の領収書を全部貼って出す」イメージが強いかもしれません。
でも実際は、考え方はもっとシンプルです。

まず押さえること

  • 基本は「医療費控除の明細書」を作って、申告書に添付します。
  • 領収書は提出ではなく保管が基本です。

「じゃあ領収書はいらないの?」となりがちですが、そうではありません。
提出はしないけれど、後で確認できるように手元で保管しておく、というイメージです。

もう少しラクにできるケースもある

一定の条件を満たす医療費通知がある場合、明細の書き方を簡単にできたり、 領収書の扱いが変わることがあります。

※医療費控除は「対象になる費用」「家族分の扱い」「保険金で補てんされた分」などで迷いやすいので、 まとまった段階で一度相談すると早いです。

会社員の副業:20万円ルールの注意点

会社員の方がつまずきやすいのが、副業の「20万円ルール」です。
よく聞くのは「副業が20万円以下なら申告しなくていい」という話ですが、ここには前提があります。

まず確認したいのは「売上」ではなく「所得」

副業の判断でよくある勘違いがこれです:
「売上が20万円以下だから大丈夫」→ これだとズレやすいです。

副業の話で見るのは、ざっくり言うと所得=売上 − 必要経費です。
(たとえば、売上が25万円でも経費が6万円なら所得は19万円、という考え方になります)

「申告する」なら、原則として全部の収入を申告

もう一つ大事なのがここです。
もし確定申告をする場合は、原則として全ての収入を申告する必要があります。

「これは少額だから…」「これはバレないはず…」の判断で抜けがあると、 後から修正が必要になったり、余計に手間が増えることがあります。

迷ったらこう進めるのが安全です:
1) 副業の収入(入金)を全部並べる
2) 経費(仕事に使ったもの)を分ける
3) 「所得」がいくらかを出して判断する

※住民税の扱いなど、税金は「所得税だけ見て終わり」にならないこともあります。状況によって対応が変わるので、 不安が強い方ほど早めの確認が安心です。

まとめ+要約

  • ふるさと納税:ワンストップOKでも、条件から外れると申告が必要になることがある
  • 医療費控除:基本は明細書を作る。領収書は「提出」ではなく「保管」
  • 副業:20万円ルールは前提あり。判断は「売上」より「所得」。申告するなら収入は原則全部

FAQ(3問)

Q1. ワンストップしたのに、確定申告もした方がいいですか?

A. 医療費控除など別の理由で申告するなら、ふるさと納税も合わせて申告が必要になることがあります。 まずは「今年、申告が必要な理由があるか」を確認してから判断するとスムーズです。

Q2. 医療費の領収書、捨ててもいい?

A. 基本は、提出しなくても保管が必要です。 「明細書を作る」とセットで「領収書をまとめて保管する」までやっておくと安心です。

Q3. 副業の売上じゃなく“所得”って何?

A. ざっくり言うと「売上 − 必要経費」です。 ここがズレると「申告が必要かどうか」の判断もズレるので、まずは収入と経費を分けて整理しましょう。

📩 あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスが欲しい方は、 LINEで相談する から気軽にご相談ください。

参考(国税庁)

  • 確定申告特集(国税庁)
  • 確定申告書等作成コーナー(国税庁)
  • 給与所得者の確定申告(要否の考え方)(国税庁)
  • 医療費控除(国税庁)
  • ふるさと納税・寄附金控除(国税庁)

※本記事は一般的な情報提供です。控除や申告の要否は、収入の内容や家族構成、控除の適用状況などで変わることがあります。 迷う場合は、早めに整理して相談するのが安心です。