個人事業主・フリーランスは「帳簿」と「経費」で9割決まる

個人事業主・フリーランスは「帳簿」と「経費」で9割決まる

はじめに

個人事業主やフリーランスの確定申告は、「計算が難しい」よりも、 材料(売上・経費)がバラバラなことが原因でつらくなりがちです。

逆に言うと、帳簿の形さえ整えば、申告は“毎年同じ手順”で回せるようになります。
今日は、難しい言葉を避けて、実務に直結するところだけ整理します。

今日のゴールはこれです:
「売上が一目でわかる」「経費が説明できる形で残っている」
これができると、申告書づくり(入力作業)は自然と短くなります。

まずは“売上の集め方”を1本化

売上の管理で一番つらいのは、これです。
「請求書はある」「入金もある」「でも一覧になっていない」

この状態だと、確定申告の時期に「どれが入ってる?」「未入金は?」「二重計上してない?」が発生して、 頭がパンクします。

おすすめの考え方:まず“入金の一覧”を作る

一番ラクなのは、売上を入金ベースで一度並べてから、請求書で突き合わせる方法です。 こうすると「抜け・二重」が見つけやすいです。

  1. 通帳や決済サービス(クレカ、振込、プラットフォーム入金など)を見て、 入金の一覧を作る(Excelやスプレッドシート、会計ソフトでもOK)
  2. 一覧の各入金に対して、請求書や納品書、販売画面などを紐づける(あとで説明できる状態にする)
  3. 「未入金の売上」があるなら、別枠でメモしておく(入金待ち、分割入金など)

コツ入金一覧は、最初から完璧にしなくてOKです。

重要なのは「同じ形で揃える」こと。揃っていれば、後で修正が簡単です。

注意現金売上がある人は「現金のメモ」が抜けやすいです。

まずは日付・金額・内容だけでも、現金分を別シートにまとめてください。

迷ったら、入口を減らしましょう。
「売上はこの口座(この決済)に集める」「現金はその日のうちにメモする」など、 次の年が一気にラクになります。

経費は「説明できる形」で残す

経費は、「落とせる/落とせない」を追いかけると、途中で止まります。
まずは考え方をこう変えてください。

経費で最優先なのは、“説明できる形”です。
これができていれば、判断に迷っても後から整理できます。

経費の最低ライン:この3点が言えるか

  • 何に使った?(内容:例:打合せの交通費、業務ソフト代、仕入れ など)
  • いつ?(日付)
  • 仕事との関係は?(理由:なぜ必要だったか)

領収書・レシートは「探さない仕組み」にする

申告時期に一番時間を奪うのが「領収書どこ?」です。
なので、テクニックより置き場所の固定が最強です。

紙派封筒 or クリアファイルを1つ決めて、月ごとに分ける

おすすめ:2025-01みたいに月ラベルを貼るだけ。

データ派スマホで撮って、同じフォルダに入れる

おすすめ:フォルダ名を月ごとに分ける(例:2025-01)。

よくあるつまずき:プライベートと混ざる

事業用の支払いとプライベートが混ざると、経費が整理できません。
まずは、次のどれか1つでもやるとラクになります。

  • 事業用の口座(または決済)を分ける
  • 少なくとも「事業用のカード」を1枚作って、支払いを寄せる
  • 混ざるなら、メモを残す(仕事私用を一言添える)

結論:経費は“きれいにする”より“説明できる”が先。
迷う経費は「保留ボックス」を作って分けておくと、止まらずに進められます。

e-Taxを使う人の準備(カード・ログインで止まらない)

e-Taxは便利ですが、申告期に多いのが「ログインできない」「カードが使えない」で止まるパターンです。
作業の前に、ここだけ確認しておくと安心です。

事前に確認しておくと良いこと

  • マイナンバーカード(電子証明書)が期限切れになっていないか
  • スマホで読み取り(NFC)ができるか、アプリが使えるか
  • 暗証番号が分かるか(分からない場合の再設定の手間を見込む)

“入力する前にログイン確認”がポイントです。
申告期直前に詰まると、時間も気持ちも削られます。

今日のミニチェック(10分でOK)

今日の内容を「行動」に落とすために、10分だけ使って次をやってみてください。
これだけで、明日以降の進みが変わります。

  1. 売上の入口を1つ決める(例:入金はこの口座に集める/現金は毎日メモする)
  2. 経費の置き場所を決める(紙 or データ。月ごとに分けるだけ)
  3. 迷う経費用に「保留ボックス」を作る(止まらない仕組み)
  4. e-Tax予定なら、ログイン確認だけ先にやる(詰まりを前倒しで潰す)

※ここまでできれば、申告の作業時間はかなり縮みます。「帳簿が苦手」な人ほど効果が出やすい部分です。

まとめ+要約

  • 売上は「入金の一覧」→「請求書で突き合わせ」で迷子を防ぐ
  • 経費は「説明できる形」が最優先(何に/いつ/仕事との関係)
  • e-Tax派は“ログイン確認”を先にして、申告期の詰まりを避ける

FAQ(3問)

Q1. 経費ってどこまで入れていい?

A. まずは「仕事との関係を説明できるか」で整理しましょう。迷うものは無理に結論を出さず、 保留ボックスに分けておくと止まらずに進められます。

Q2. 帳簿が苦手です…何からやればいい?

A. 完璧を目指すより、入口を固定するのが先です。
「売上は入金一覧」「経費は月フォルダ(または封筒)」だけでも、翌年以降が一気にラクになります。

Q3. e-Taxに切り替えるのが不安です

A. 不安の多くは「当日つまずく」ことです。なので、申告期の前にログインだけ試すのがおすすめです。 ここが通れば、作業はぐっと進めやすくなります。

📩 あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスが欲しい方は、 LINEで相談する から気軽にご相談ください。

参考(国税庁)

  • 確定申告特集(国税庁)
  • 確定申告書等作成コーナー(国税庁)

※本記事は一般的な情報提供です。業種や収入形態、消費税の課税・免税、青色申告の状況などで必要な対応が変わる場合があります。 不安な点がある方は、早めに整理して相談するとスムーズです。