2026年の新焦点「AIリスク」—便利さを捨てずに事故を防ぐルール

2026年の新焦点「AIリスク」—便利さを捨てずに事故を防ぐルール
はじめに
2026年版で目立つ変化の1つが、組織向け3位に入った「AIの利用をめぐるサイバーリスク」です(初選出)。
つまり「AIを使う人が増え、事故も増える土台がある」ということ。
1. AIリスクで起きやすい“3つの事故”
IPAの発表では、AIに関して以下のような問題が挙げられています(要旨)。
事故①:うっかり情報漏えい(入力しちゃダメな情報を入れる)
例:顧客情報、契約情報、未公開の売上、社内資料をそのまま貼る。
事故②:AIの答えを信じてミス(鵜呑みにする)
例:法律・税務・契約文を“それっぽい”回答で進めてしまう。
事故③:攻撃側がAIを使う(だましが上手くなる)
例:なりすましメールが自然になり、社長や取引先っぽい文章が増える。
→ 結果、「ビジネスメール詐欺」や「標的型攻撃」が刺さりやすくなる。
2. 会社・個人事業のためのAI利用ルール(ひな形)
難しい規程ではなく、守れるルールにします。
ルールA:入力禁止(これだけは入れない)
- 個人情報(氏名・住所・電話・メール・口座など)
- 顧客名が特定できる案件情報
- 未公開の売上・原価・契約条件
- パスワード、認証コード、秘密鍵、社内の管理画面URL
ルールB:出力は“下書き扱い”
- 契約・法務・税務・医療っぽい内容は、必ず人が確認
- 「根拠の確認(公式・一次情報)」が取れないものは採用しない
ルールC:社外送信前のチェック(30秒)
- 会社名・人名・金額・日付・振込先
ここだけは手で見直す(ミスの被害が大きい場所)。
3. 攻撃がAIで巧妙化する前提で、何を強化するか
AIで“だまし”が自然になるほど、効く対策は次に寄ります。
- 2段階ログイン(乗っ取りの成功率を下げる)
- 送金・請求の手順を固定(メール1本で振り込まない)
- リンクを踏まない運用(公式から入る)
- 端末とソフトの更新(穴を放置しない)
まとめ
- 2026年はAI利用リスクが初めて大きく取り上げられた。
- “入力禁止・下書き扱い・送信前チェック”の3点が、事故を激減させる。
- 攻撃が巧妙化する前提で、ログインと手順を固めるのが強い。
要約
IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」ではAI利用をめぐるサイバーリスクが組織向け3位に初選出されました。 想定される問題は、AIへの不十分な理解による情報漏えい、AI出力の鵜呑みによる判断ミス、攻撃側のAI悪用による手口の巧妙化などです。 対策は「入力禁止ルール」「出力は下書き扱い」「社外送信前の確認」を最小セットとして定め、 2段階ログインや送金手順の固定など基本の守りを強化します。
FAQ(3問)
Q1. AIに入れちゃいけない情報って、どこまで?
A. “個人が特定できる情報”と“会社の秘密(契約・売上・認証情報)”は基本NGにすると安全です。
Q2. AIの回答の正しさはどう確認する?
A. 公式資料や一次情報で裏取りできるかが基準です。裏が取れないなら使わない。
Q3. なりすましメール対策で一番効くのは?
A. 「メールだけで送金しない」「別経路で確認する」この2つが最強です。
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