CSVに取り組むと、会社や事業はどこまで強くなるのか?

CSVに取り組むと会社は強くなる。中小企業こそ知っておきたい「事業の伸びしろ」
はじめに
「社会にいいことは大事だと思う。でも、うちは余裕がない」
「CSRなら聞いたことがあるけど、CSVって何が違うの?」
そう感じるのは自然です。中小企業や個人事業ほど、毎日の売上や現場のやりくりが最優先になります。
ただ、ここで一つだけ知っておいてほしいことがあります。
CSVは“きれいごと”の活動ではなく、事業そのものを強くする考え方です。
うまく使うと、営業や採用、値上げ、継続購入(リピート)まで、じわじわ効いてきます。
Day1ではまず、CSVの全体像と「なぜ可能性があるのか」を、難しい言葉を避けて整理します。
目次(トピッククラスタ形式)
- CSVとは何か:ひとことで言うと?
- CSRとの違い:「寄付」ではなく「事業」に組み込む
- CSVで生まれる4つの可能性(売上・採用・信頼・強さ)
- よくある誤解:CSVは大企業だけのもの?
- まず最初にやること:いきなり新規事業じゃなくていい
CSVとは何か:ひとことで言うと?
CSVは、ざっくり言えばこうです。
「社会の困りごと」を解くことが、そのまま「自社の利益」につながるように事業をつくる・変える考え方。
ここで大事なのは、“社会のため”と“自社の利益”を対立させないことです。
両方が同時に良くなる設計を目指します。
たとえば(イメージ)
- 人手不足で困っている業界に、働きやすい仕組みを商品化して提供する
- 子育て世代の困りごとを減らすサービスにして、継続課金で安定収益にする
- 食品ロスを減らす仕入れ・販売の仕組みをつくり、原価も下げる
こういう「社会の困りごと」×「儲かる仕組み」の重なりを広げるのがCSVです。
CSRとの違い:「寄付」ではなく「事業」に組み込む
CSRは、会社が利益を出したあとに「社会に還元する」イメージを持たれがちです。
もちろんそれも大切です。
一方でCSVは、順番が違います。
最初から事業の中に入れて、利益が出る形にする。
だからCSVは、続きやすいです。
寄付やボランティアは、業績が悪くなると止まりやすい。
でもCSVは、事業として回るなら、むしろ伸ばしたくなります。
中小企業や個人事業こそ、この「続く形」が重要です。
CSVで生まれる4つの可能性(売上・採用・信頼・強さ)
CSVに取り組むと、よく起きる変化を4つにまとめます。
1) 売上が伸びやすくなる(選ばれる理由がはっきりする)
価格や機能での勝負は、いずれ似た商品が出てきます。
でもCSVは「この会社から買う理由」を強くします。
- なぜその商品をやっているのか
- 誰のどんな困りごとを解きたいのか
- お客さんが買うことで、どんな良い循環が生まれるのか
これが伝わると、比較されにくくなり、値下げ競争から抜けやすくなります。
2) 採用が楽になる(共感で人が集まる)
人手不足の今、「条件」だけでは人が集まりません。
とくに若い世代ほど「この会社にいる意味」を見ています。
CSVは、働く理由を言葉にしやすい。
その結果、合う人が来て、合わない人が減る。
採用コストやミスマッチの損が小さくなります。
3) 信頼が積み上がる(紹介・リピートが増える)
人は「安心できるところ」から買い続けます。
CSVは、会社の考え方や姿勢が伝わりやすいので、信頼の土台になります。
- 口コミ
- 紹介
- 継続購入
- 長期契約
こうした“積み上がる売上”に効きやすいのが特徴です。
4) 事業がブレにくくなる(判断が早くなる)
会社が迷うのは、判断基準が曖昧なときです。
CSVを軸にすると、判断が速くなります。
- その施策は「困りごと解決」に近いか?
- お客さんの役に立ち、利益にもつながるか?
- 続けられる形か?
基準があると、流行に振り回されにくくなり、経営が安定します。
よくある誤解:CSVは大企業だけのもの?
結論から言うと、むしろ小さい事業体のほうが相性がいいことがあります。
理由はシンプルで、動きが速いからです。
大企業は部署も関係者も多く、変えるのに時間がかかります。
一方で中小企業や個人事業は、決めたらすぐ試せます。
そしてCSVは、最初から大きくやる必要がありません。
小さく始めて、反応が良いところを育てればいい。
まず最初にやること:いきなり新規事業じゃなくていい
CSVというと「社会課題を解く新規事業を作る」イメージが先に来ますが、最初はもっと簡単で大丈夫です。
おすすめはこの順番です。
- 今のお客さんの“困りごと”を3つ書き出す
- 自社が“すでに解けている困りごと”を1つ選ぶ
- それを“商品説明”ではなく“変化の物語”で言葉にする
- どんな人が
- どう困っていて
- 何がどう良くなるのか
この時点で、営業トークやホームページの伝わり方が変わり始めます。
Day2では、ここをさらに具体化して「CSVの設計図」を作る方法に入ります。
まとめ+要約
- CSVは「社会の困りごと」を解くことが「利益」につながるように事業を組み立てる考え方
- CSRが“還元”の色合いが強いのに対し、CSVは“事業に組み込む”ので続けやすい
- CSVは売上、採用、信頼、判断の速さなど、会社の体力を底上げしやすい
- 最初は新規事業ではなく「今のお客さんの困りごと」を言語化するところからでOK
FAQ(3問)
Q1. CSVって結局、いいことを言ってるだけになりませんか?
A. なり得ます。だからこそ「利益につながる仕組み」までセットにします。Day2で“続く形”に落とし込みます。
Q2. うちは小さくて社会課題なんて扱えません。
A. “社会課題”を大きく考えなくて大丈夫です。身近な困りごと(地域、人手、子育て、健康、業務のムダ)も立派な入り口です。
Q3. 今の事業が忙しくて新しいことができません。
A. まずは「伝え方」を変えるだけでも効果が出ます。誰のどんな困りごとをどう良くするのかを明確にすると、営業・採用・紹介がラクになります。
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