CSVの「設計図」— 自社の強み×困りごと×収益をつなぐ方法

CSVの「設計図」— 自社の強み×困りごと×収益をつなぐ方法
はじめに
Day1では、「CSVはきれいごとではなく、事業を強くする考え方」という全体像をお伝えしました。
とはいえ、多くの方がここで止まります。
- 言っていることは分かる。でも、何から手をつければいい?
- うちの事業に当てはめると、具体的にどうなる?
- “社会の困りごと”って、どこで見つけるの?
そこでDay2は、CSVを「考え方」から「動ける形」にする回です。
ポイントは、いきなり立派な新規事業を作ることではありません。
まずは既存の強みを使って、目の前の困りごとと、収益を一本の線でつなぎます。
目次(トピッククラスタ形式)
- CSVの設計図は「3つの点」を結ぶだけ
- 点①:誰のどんな困りごと?(困りごとを小さく切る)
- 点②:自社の強みは何?(強みを“機能”ではなく“結果”で言う)
- 点③:どうやって収益にする?(お金の流れを先に決める)
- 3点を結ぶワーク:30分で作れる「CSV一枚メモ」
- うまくいかない典型例:CSVが空回りする3パターン
- 次回(Day3):実例で分かる「小さく始めて伸ばす」
CSVの設計図は「3つの点」を結ぶだけ
CSVを難しく考える必要はありません。まずは、次の3つの点を決めるだけです。
- 困りごと(誰の何を良くする?)
- 強み(あなたは何ができる?)
- 収益(どうやってお金が入る?)
この3点が線でつながると、「社会に良い」だけで終わらず、事業として続きます。
点①:誰のどんな困りごと?(困りごとを小さく切る)
CSVの出発点は「困りごと」です。ただし、最初から大きな社会課題を狙う必要はありません。
むしろ、最初に狙うべきは“小さいけど毎日困っていること”です。
困りごとを見つける3つの場所
- 既存顧客の声:問い合わせ、クレーム、よくある質問、値引き交渉の理由
- 現場のムダ:待ち時間、手戻り、二度手間、属人化、紙作業
- 周辺の変化:人手不足、物価上昇、法改正、取引先の要望、働き方の変化
困りごとを「小さく切る」コツ
困りごとが大きいと、解決策がぼやけます。そこで、次の型で分解します。
型:「(誰が)/(いつ・どこで)/(何に困っていて)/(何が一番イヤか)」
例:中小の総務担当が、月末の締め処理で、紙の承認が遅れて、残業になるのが一番イヤ。
このレベルまで具体化できると、解決策が作りやすくなります。
点②:自社の強みは何?(強みを“機能”ではなく“結果”で言う)
次は強みです。ここで多い失敗は「うちの強みは◯◯ができます」という機能で止まることです。
CSVで効くのは、機能よりも結果(相手がどう良くなるか)です。
強みを「結果」に変換する言い換え
- × 早い対応ができます → ○ 相手の待ち時間が減り、仕事が止まらない
- × 高品質です → ○ やり直しが減り、時間とコストが浮く
- × 専門知識があります → ○ 判断が早くなり、不安が減る
強みを見つける3つの質問
- なぜリピートされる?(理由が出たら強みの芽)
- 他社に変えられない部分は?(変えると困る部分が強み)
- “当たり前”にやれていることは?(当たり前ほど価値)
点③:どうやって収益にする?(お金の流れを先に決める)
CSVが“良い話”で終わる最大の原因は、ここです。
収益の形が決まっていないと、続かないからです。
収益の形(よくある4パターン)
- 単発:一回ごとの購入(例:スポット相談、単品販売)
- 継続:月額・年額(例:サブスク、保守、顧問)
- 成果連動:成果が出た分だけ(例:成功報酬、歩合)
- セット:本体+周辺(例:導入+研修+運用支援)
収益を決めるときのチェック
- 相手は何にお金を払う?(時間短縮/不安解消/売上増/ミス減など)
- 続けるほど価値が増える?(継続モデルに向くか)
- こちらが続けられる?(人手・コスト・運用の負担が現実的か)
3点を結ぶワーク:30分で作れる「CSV一枚メモ」
ここまでの3点を、1枚のメモにします。難しく考えず、埋めるだけでOKです。
CSV一枚メモ(テンプレ)
- 誰のどんな困りごと?
(誰が)_____が、(場面)_____で、(困り)_____に悩んでいる。 - 自社の強み(結果で)
私たちは_____によって、相手の_____を(減らす/増やす)ことができる。 - 収益の形
収益は_____(単発/継続/成果連動/セット)で、価格は_____、提供方法は_____。 - 相手の変化(Before→After)
以前は_____だったが、提供後は_____になる。
このメモができると、「何をやるか」が驚くほど明確になります。
逆に言うと、これが無いまま施策を増やすと、CSVは空回りしやすいです。
うまくいかない典型例:CSVが空回りする3パターン
パターン1:困りごとが大きすぎる
「地域を元気にしたい」「日本を良くしたい」だけだと、相手も自分も動けません。
まずは“毎日困っている小さなこと”まで落とします。
パターン2:強みが“自分目線”で終わる
「高品質」「丁寧」だけだと伝わりにくいです。
“相手がどう良くなるか(結果)”に変換します。
パターン3:収益の形が後回し
良い活動でも、続かなければ意味が薄れます。
最初に「お金の流れ」を決めると、無理が減ります。
次回(Day3):実例で分かる「小さく始めて伸ばす」
Day3では、実際に中小企業や個人事業でも取り組みやすい形で、小さく始めて、反応が良いところを伸ばす事例を紹介します。
「うちの場合、困りごとって何だろう?」と感じた方ほど、次が役に立ちます。
FAQ(3問)
Q1. 困りごとが見つかりません。どうすればいい?
A. まずは「よくある質問」「クレーム」「値引き交渉の理由」を3つだけ書き出してください。そこに困りごとの種が入っています。
Q2. 強みが分かりません。特別な技術もありません。
A. “当たり前にやれていること”ほど価値です。リピートされる理由や「他社に変えられない部分」を聞き取りすると見つかりやすいです。
Q3. 収益モデルを決めるのが怖いです。失敗しそうで…
A. 最初から完璧に決めなくて大丈夫です。まずは小さく単発で試し、反応が出たら継続やセットに育てるのが安全です。
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