差別化を「1行」にする — 誰向け/何を/なぜあなた の作り方

差別化を「1行」にする — 誰向け/何を/なぜあなた の作り方
はじめに
Day1では、差別化は「目立つこと」ではなく、比較されたときに選ばれる理由を作ることだとお伝えしました。
でも多くの人が、ここで止まります。
- 言いたいことが多すぎて、結局説明が長くなる
- 強みがいくつもあって、どれを前に出せばいいか分からない
- ホームページやSNSを直したいけど、何をどう直せばいいか迷う
そこでDay2は、差別化を「1行」に落とし込む回です。
1行が作れると、営業トーク・提案書・ホームページ・SNSの軸が揃います。
何を言うかで迷いにくくなり、価格だけで比べられにくくなります。
目次(トピッククラスタ形式)
- 差別化の1行は「3つの箱」で作れる
- 箱①:誰向け(相手を絞るほど強くなる)
- 箱②:何を(悩みを“具体的な一場面”にする)
- 箱③:なぜあなた(理由は“証拠”で作る)
- ワーク:10分で作る「差別化1行メモ」
- うまくいかない典型:差別化が弱くなる3パターン
- 次回(Day3):小さく試して、反応で磨く
差別化の1行は「3つの箱」で作れる
差別化は、難しく考えなくて大丈夫です。まずはこの3つが揃えばOKです。
誰向けどんな人(会社)に強いか
何をその人のどんな悩みを解決するか
なぜあなた他と迷ったときに「あなた」を選ぶ理由は何か
そして、この3つを1行にすると、こんな形になります。
差別化1行の型:「_____(誰向け)の_____(何を)を、_____(なぜあなた)で解決します」
ポイントは、かっこよさより分かりやすさです。分かりやすいほど選ばれやすいです。
箱①:誰向け(相手を絞るほど強くなる)
「誰向け」を絞ると、市場が狭くなる気がして不安になる方が多いです。
でも実際は、絞るほど“刺さる人”が増え、価格以外で選ばれやすくなります。
誰向けを決める3つの切り口
- 属性:中小企業の経営者/個人事業主/会社員 など
- 状況:採用に困っている/忙しすぎる/新規が伸びない など
- 価値観:安さより安心/スピード重視/丁寧さ重視 など
絞るのが怖いときの安全な絞り方
いきなり「業界を限定」しなくてもOKです。まずは次のどれか1つだけで十分です。
- 「初めての人」向けか「経験者」向けか
- 「忙しい人」向けか「じっくり検討できる人」向けか
- 「失敗したくない人」向けか「挑戦したい人」向けか
箱②:何を(悩みを“具体的な一場面”にする)
差別化が弱い表現の代表が、これです。
- 「集客できます」
- 「売上アップを支援します」
- 「業務改善します」
間違いではありませんが、同じことを言う人が多く、選びにくいです。
強くするコツは、悩みを“具体的な一場面”にすることです。
悩みを具体化する型
型:「(誰が)/(いつ)/(何が起きて)/(何が困る)」
例:中小企業の経営者が、採用の応募が来ず、紹介だけでは限界で、現場が回らないのが困る。
“困りごと”の材料は相手の言葉から取る
Day1で集めた、次の3つが材料になります。
- 選んだ理由(なぜ来た?)
- 他と迷った点(どこで比較した?)
- 助かった瞬間(どの場面で価値を感じた?)
ここに出てくる言葉は、こちらが作った宣伝文句より強いことが多いです。
箱③:なぜあなた(理由は“証拠”で作る)
「なぜあなた」を作るとき、多くの人が“自分の主張”で終わります。
- 「丁寧です」
- 「高品質です」
- 「安心です」
これだと、相手は「それって他も言うよね」となりがちです。
差別化が強くなるのは、理由が証拠になっているときです。
証拠の種類(使いやすい順)
- 具体例:どんな人の、どんな場面で、どう助かったか
- 数字:期間、回数、件数、継続率など(小さくてもOK)
- やり方:他社が省きがちな工程を、きちんとやる
- 専門性:特定の状況・悩みに詳しい
“証拠”に変換する言い換え
- 「丁寧です」→「最初にヒアリングを〇〇分取り、ズレを先に潰します」
- 「早いです」→「初回の返答は原則〇時間以内にします」
- 「安心です」→「途中で迷わないように、手順を毎回まとめて共有します」
こうすると、主張ではなく“伝わる理由”になります。
ワーク:10分で作る「差別化1行メモ」
ここまでの3つの箱を埋めて、1行にします。埋められるところだけでOKです。
差別化1行メモ(テンプレ)
- 誰向け:__________(例:忙しい中小企業経営者/初めて外注する個人事業主)
- 何を:__________(例:応募が来ない採用の悩み/発信が続かない悩み)
- なぜあなた:__________(例:具体例・数字・やり方・専門性のどれか)
1行にする:「_____の_____を、_____で解決します」
できた1行は、まず次の3か所に入れるのが効果的です。
- ホームページの一番上(最初に見える場所)
- 名刺・プロフィールの冒頭(自己紹介の一言目)
- 提案書の1枚目(結論の先出し)
うまくいかない典型:差別化が弱くなる3パターン
パターン1:誰向けが広すぎる
「法人も個人も、誰でも」だと結局刺さりません。
まずは“状況”で絞る(忙しい/初めて/失敗したくない)がおすすめです。
パターン2:悩みがふわっとしている
「集客」「売上」だけでは比較されやすいです。
“いつ・どこで困るか”の一場面まで具体化すると強くなります。
パターン3:なぜあなたが主張だけ
「丁寧」「高品質」は証拠がないと弱いです。
小さくてもいいので、具体例・数字・やり方の形にしてください。
次回(Day3):小さく試して、反応で磨く
Day3では、この「差別化1行」を使って、小さく試し、反応で磨く方法をお伝えします。
差別化は、頭で作り込むほどズレやすいです。
反応を見ながら調整すると、自然に強くなります。
まとめ+要約
- 差別化は「誰向け/何を/なぜあなた」の3つが揃えば1行で作れる
- 誰向けは絞るほど刺さり、価格以外で選ばれやすくなる
- 何をは「具体的な一場面」まで落とすと強くなる
- なぜあなたは主張ではなく“証拠(具体例・数字・やり方)”で作る
- できた1行は、HP冒頭・プロフィール・提案書1枚目に置くと効きやすい
FAQ(3問)
Q1. 1行にすると、言い切りすぎで嘘っぽくなりませんか?
A. 嘘っぽくなるのは、主張だけになっているときです。「なぜあなた」を“証拠(具体例・やり方)”にすると自然になります。
Q2. 誰向けを絞ると、今の顧客を捨てることになりませんか?
A. 捨てる必要はありません。発信の軸を1本立てるだけです。合う人が増え、結果として幅も広がりやすくなります。
Q3. 既存顧客に「選んだ理由」を聞くのが怖いです。
A. 聞き方を軽くすると大丈夫です。「一言でいうと、何が決め手でした?」「どこが一番助かりました?」の2つだけで十分です。
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