ジギョケイとBCPは作って終わりではない|会社を守るための見直し習慣

ジギョケイとBCPは作って終わりではない|会社を守るための見直し習慣

はじめに

ここまで、ジギョケイやBCPは作って終わりではない、という話をしてきました。

作成することは大切です。

認定を受けることも意味があります。

義務化に対応することも必要です。

しかし、それだけで抜群な結果を残せるわけではありません。

本当に差がつくのは、その後です。

計画を現場で共有しているか。

訓練しているか。

見直しているか。

今の会社の状態に合っているか。

利用者や顧客を守れる内容になっているか。

この問いに向き合い続ける会社が、非常時に強くなります。

ジギョケイ・BCPの本当の目的

ジギョケイやBCPの本当の目的は、書類を完成させることではありません。

会社を止めないこと。

止まっても早く立て直すこと。

従業員を守ること。

顧客や利用者への影響を小さくすること。

地域からの信頼を守ること。

このためにあります。

中小企業庁は、事業継続力強化計画を中小企業のための取り組みやすいBCPと位置づけ、認定企業への支援策も示しています。一方で、認定後についても、訓練や見直しによる実効性向上が不可欠だとしています。

つまり、ジギョケイはゴールではなくスタートです。

作成後に見直すべき5つのポイント

BCPを作成済みの会社が、まず確認すべきポイントは5つです。

1つ目は、人です。

担当者は今も在籍しているか。

代わりの担当者は決まっているか。

職員は自分の役割を知っているか。

2つ目は、連絡です。

電話番号やメールアドレスは最新か。

LINE、チャット、電話など、複数の連絡手段があるか。

利用者や家族、取引先への連絡順は決まっているか。

3つ目は、物です。

備蓄品は足りているか。

期限切れはないか。

保管場所を職員が知っているか。

4つ目は、業務です。

非常時に続ける業務と、一時的に止める業務が決まっているか。

人が足りない場合の優先順位はあるか。

5つ目は、訓練です。

机上訓練を行っているか。

訓練後に改善しているか。

改善内容を記録しているか。

この5つを確認するだけでも、BCPの実効性は大きく変わります。

介護事業者が今すぐ確認したいこと

介護事業者は、特に注意が必要です。

なぜなら、非常時でも利用者の生活は続くからです。

食事、排泄、服薬、見守り、送迎、訪問、家族連絡。

これらは、災害や感染症が起きたからといって、簡単に止められるものではありません。

厚生労働省は、介護施設・事業所向けに感染症編、自然災害編のガイドラインや、サービス種別ごとのひな形、机上訓練資料を公開しています。

介護事業者が今すぐ確認したいのは、次のような点です。

感染症BCPと自然災害BCPの両方があるか。

入所、通所、訪問、居宅など、自事業所のサービスに合っているか。

職員が内容を理解しているか。

利用者の状態変化が反映されているか。

夜間、休日、送迎中、訪問中の対応が決まっているか。

訓練と見直しの記録があるか。

特に「義務化されたから作った」という意識で止まっている場合は、早めにブラッシュアップする必要があります。

相談することで見える改善点

BCPの難しさは、自社だけでは弱点に気づきにくいことです。

作成した本人は、内容を理解しています。

しかし、現場職員が同じように理解しているとは限りません。

管理者は動けると思っていても、非常時の現場では判断に迷うことがあります。

外部の視点を入れると、次のような改善点が見えやすくなります。

優先順位が曖昧。

担当者が一人に集中している。

夜間対応が弱い。

連絡手段が一つしかない。

備蓄品の管理ができていない。

訓練の記録が残っていない。

介護現場の実態と計画がズレている。

これらは、問題が起きてから気づくと大きな負担になります。

だからこそ、平時に確認しておくことが大切です。

まとめ+要約

ジギョケイやBCPは、作っただけで抜群な結果を残せるものではありません。

大切なのは、作成後のマネジメントです。

共有する。

訓練する。

見直す。

改善する。

現場に合わせる。

この流れがあって初めて、BCPは会社を守る力になります。

特に介護事業者は、義務化に対応して終わりではなく、利用者の安全、職員の行動、サービス継続の現実に合わせて、定期的にブラッシュアップすることが必要です。

「BCPはあります」で止まるのではなく、

「このBCPは、今の現場で使えます」と言える状態を目指しましょう。

FAQ

Q1. ジギョケイやBCPを作成済みでも相談する意味はありますか?

あります。作成済みだからこそ、現場で使えるか、内容が古くなっていないか、訓練や見直しができているかを確認する意味があります。

Q2. 介護事業者はBCPをどこまで細かく作るべきですか?

細かさよりも、現場で動けることが大切です。感染症、自然災害、職員不足、送迎中、夜間対応、家族連絡など、自事業所で起きやすい場面を具体的にしておく必要があります。

Q3. BCPのブラッシュアップは何から始めればいいですか?

まずは、現在のBCPを見ながら、担当者、連絡先、重要業務、備蓄品、訓練記録を確認してください。古い情報や曖昧な部分があれば、そこから修正するのがおすすめです。

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