地震の備蓄品は何が必要?会社と家庭でそろえたい基本用品

地震の備蓄品は何が必要?会社と家庭でそろえたい基本用品

はじめに

地震の備えについて考えたとき、多くの方が最初に思い浮かべるのが水と非常食です。

しかし、実際に大規模な停電や断水が起きると、困るのは食事だけではありません。

トイレが使えない。
夜になると周囲が見えない。
スマートフォンを充電できない。
薬や衛生用品が足りない。
寒さや暑さをしのげない。

このような問題が重なる可能性があります。

備蓄品は、「防災用品をたくさん買うこと」ではなく、「止まる可能性がある生活機能を補うこと」と考えると選びやすくなります。

1.備蓄品を選ぶ前に考えること

必要な備蓄品は、人数や働き方、家族構成によって変わります。

次の点を確認してから準備しましょう。

  • 会社や家庭に何人いるのか
  • 夜間に滞在する可能性があるか
  • 持病やアレルギーがある人はいるか
  • 乳幼児、高齢者、妊娠中の人はいるか
  • ペットがいるか
  • 車で移動することが多いか
  • 在宅勤務者や外回りの従業員がいるか

市販の防災セットを購入するだけでは、自分たちに必要な物が不足する場合があります。

防災セットを基本にしながら、個別に必要な物を追加する方法が現実的です。

2.水と食料の備え

水は、飲むためだけでなく、薬を飲む、簡単な調理をする、口をすすぐといった場面でも必要です。

食料は、加熱しなくても食べられるものを含めておきましょう。

例えば、

  • 保存水
  • パックご飯
  • 缶詰
  • レトルト食品
  • 栄養補助食品
  • ビスケットやクラッカー
  • 野菜ジュース
  • 子どもや高齢者が食べやすい食品

などです。

非常時には、慣れない食品を食べることが負担になる場合があります。 普段から食べている保存可能な食品を少し多めに買い、使った分を買い足す方法なら、無理なく続けられます。

3.見落としやすい簡易トイレ

地震対策で特に忘れやすいのが、トイレです。

建物の排水管が壊れている状態で水を流すと、下の階や周囲で汚水が漏れる可能性があります。 見た目では異常が分からないこともあるため、安全が確認されるまで使用を控える判断が必要です。

そのため、次の用品を用意します。

  • 携帯・簡易トイレ
  • 凝固剤
  • 汚物袋
  • 大きめのごみ袋
  • 消臭袋
  • トイレットペーパー
  • ウェットティッシュ
  • 手指消毒用品
  • 目隠しや簡易テント

食料を我慢できても、トイレは長時間我慢できません。

会社でも家庭でも、人数と利用回数を考えて準備しておく必要があります。

4.会社に必要な備蓄品

会社では、従業員だけでなく、来客や取引先の担当者が滞在している可能性も考えます。

基本的な備蓄品は次のとおりです。

生活用品

  • 食料
  • 簡易トイレ
  • 毛布や保温シート
  • マスク
  • 救急用品
  • 生理用品
  • ウェットティッシュ

情報・連絡用品

  • モバイルバッテリー
  • 乾電池
  • ラジオ
  • 懐中電灯
  • 連絡先を記載した紙
  • 筆記用具
  • 予備の充電ケーブル

安全確保用品

  • ヘルメット
  • 軍手
  • 安全靴または底の厚い靴
  • 工具
  • 消火器
  • ガラス飛散への対策用品

備蓄品は、従業員が実際に取り出せる場所へ置きます。 鍵のかかった倉庫に保管し、鍵の担当者しか開けられない状態では、非常時に役立たない可能性があります。

5.家族ごとに追加したいもの

一人ひとりに必要なものは異なります。

乳幼児がいる家庭

  • 粉ミルクまたは液体ミルク
  • 哺乳瓶
  • 離乳食
  • 紙おむつ
  • おしりふき
  • 抱っこひも

高齢者がいる家庭

  • 常用薬
  • お薬手帳の写し
  • やわらかい食品
  • 入れ歯用品
  • 補聴器用の電池
  • 杖や歩行補助用品

持病やアレルギーがある人

  • 常用薬
  • 処方内容の記録
  • アレルギー対応食品
  • 緊急連絡先
  • 病名や注意事項を書いたカード

ペットがいる家庭

  • ペットフード
  • ケージ
  • リード
  • トイレ用品
  • 写真や健康情報

6.備蓄を無駄にしない管理方法

備蓄品は、購入して終わりではありません。

賞味期限や使用期限が切れていたり、電池が劣化していたりすることがあります。

管理を続けるためには、点検日を決めましょう。

例えば、

  • 防災の日
  • 会社の決算月
  • 新年度
  • 家族の誕生日
  • 春と秋の年2回

など、覚えやすい時期がおすすめです。

内閣府の企業向け資料でも、食料品などの期限を定期的に点検し、期限が切れる前に別の用途で使うなどの工夫が必要とされています。

参考: 内閣府「企業の防災対策・事業継続に関する資料」

まとめ+要約

地震の備蓄品は、水と食料だけではありません。

特に重要なのは、次の用品です。

  • 水と加熱せず食べられる食品
  • 簡易トイレと衛生用品
  • モバイルバッテリー、ラジオ、照明
  • 毛布や保温用品
  • 救急用品、常用薬
  • ヘルメット、軍手、笛
  • 乳幼児、高齢者、持病のある人、ペットに必要な用品

会社では、従業員数だけでなく、来客や帰宅できない人も想定します。

備蓄品は取り出しやすい複数の場所に保管し、年に一度以上は中身と期限を確認しましょう。

FAQ

Q1.防災セットを購入すれば十分ですか?

基本用品をまとめて用意できる点では便利ですが、人数、持病、アレルギー、乳幼児、高齢者、ペットなどに応じた追加用品が必要です。

Q2.会社の備蓄品はどこに置くべきですか?

倒壊や浸水の被害を受けにくく、停電時でも取り出せる場所が適しています。 一か所だけでなく、複数の場所へ分けることも検討してください。

Q3.食料は特別な非常食でなければいけませんか?

必ずしも特別な商品だけにする必要はありません。 普段食べている保存可能な食品を多めに買い、食べた分を補充する方法もあります。

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